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自営業妻、辛いと感じていませんか?
自営業妻歴10年、男子2人の子育て中です。
これまで自営業妻を頑張ってきたけど、お金の面や家族関係の些細なことで限界を感じて外に働きに出たいと感じている方へ、私が働きに出る決心をするまでの経験談をお伝えします。
自営業妻に疲れました。
結婚して10年、自営業の妻(専従者)としてやってきました。
主に経理を担当。
経理の知識はゼロだったので、いちから勉強して簿記3級も取得。
妊娠前に1年間だけ会社に勤め、経理と総務の経験を積んだり。
子どもが生まれてからは経理のみで育児に専念していたけど、昨年度から下の子が保育園に入ってからは午前中は作業を手伝ったり、工場を片づけたり。
午後からは経理を続けたりと自分なりに自営業を支えてきたつもりです。
自営業妻のメリット
飲食や店舗だと事情は異なると思いますが、うちは建設関係の製造業。
基本的には軽作業があるときだけ手伝って、その他は片付けを担当。
- 時間の融通が利くので子どもの体調不良、学校行事の時も休みやすい
- 妻の給与を経費にできて(専従者給与)、夫の事業の節税ができる
- 家事・育児を兼ねやすい
- 保育園に預けられる(地域によって事情は異なります)
- 夫の仕事の状況を把握しやすい
- 人を雇うほどではないけど手伝いが必要な時にちょうどいい(都合よく使える)
上の子は保育園に行ってなかったから3歳まではがっつり育児、時々経理。
下の子が産まれてから産後うつになったり、体力がなさすぎて働きに出る自信がなかったので、リハビリがてら手伝いをしたり、経理をしたりと自由にさせてもらっていたのはありがたかったし、私にとっては一番の自営業妻のメリットでした。
自営業妻のデメリット
- お給料を稼いでる実感がない(給与として割り振ってはいるけど)
- 感謝されづらい(生活のために手伝って当たり前と思われがち)
- 家族と接するだけなので、社会から孤立している感じはぬぐえない
- 社会保険、雇用保険などに入れず国保の負担が大きい(我が家の場合。事業規模によります)
- 義理の親と一緒に働く日もあり、気を遣う
- 夫と一緒にいる時間が長くなるので、嫌な部分もたくさん見えてしまう
- ケンカ中は最悪
という感じでしょうか。
デメリット多いな(笑)
生活費は月に夫分、私分いくらとして割り振ってはいるけど、実質夫の一馬力。
頑張ったぞ!これだけ稼いだぞ!というような達成感はゼロ。
ありがとう、助かった。
と言われることもあるけど夫婦関係が悪化している時はそんなものすらない。
専業主婦の労働の対価は、この基本給プラス雇用主の評価(愛情)ということになります。
しかし愛情は数値化できません。
そうなんですきわめて不安定な要素なんです。雇用主の気まぐれでいつでもゼロになりうる。
「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマより
このセリフに何度頷いたことか。
私が経理をして節税しているから、無駄な税金を払わずにお金を残せているんだと頭ではわかっています。
でもあまり感謝されず、給料もない。
普通に考えるとブラック企業?と思うことも(あったりなかったり)
夫もケンカ中に工場に来られると余計にイライラしたことでしょう。
職場が同じだといいことばかりではない。
元々片付けが得意ではない夫だけど、私が片づけるからなのかさらに片づけない。
一緒に働かなければ見えないことだけど、見えてしまう。
そんなこんなで外に働きに出たいなとは思っていたけど、体調や経営状態的(人を雇うほどではないけど一人では大変なレベル)に自営業を手伝った方がよいかなという感じでした。
きっかけは突然やってくる。
9月に日本政策金融公庫から融資を受けていました。
それまでは無借金経営がいいと思っていて自転車操業だったけど、勉強していると手元のキャッシュがあった方がいいと。
家計から事業資金に補填することが増え、家計はどんどん苦しくなるばかり。
夫は通帳の残高を見るとモチベーションが下がるらしく、毎月の収支はノータッチ。
確定申告の結果も気にしない。
私が一番モヤっとしているポイントはここ。事業をやりたいなら経営から目を背けるなんてありえない。
お金のことを勉強する気はなさそうな夫にもイライラ。
放置もできないので、定期的にそろそろ残高がやばいよと伝えてはいたけど、ついに限界を迎えました。
9月に日本政策金融公庫のマル経コロナ融資を受けて、なんとか先は見えたものの、焦った夫が方々に営業をかけた結果、超激務になることに。
自分が招いたことだろうよ。
忙しくなったらなったで、
仕事が忙しいから帰れません。
の一点張りで育児は丸投げ。
そして突然訪れた100%のワンオペ。
10月から仕事最優先で、帰ってくる時間、ご飯、お風呂の要不要も何にも連絡してこなくなりました。
忙しいんだろうけど、こっちも子ども2人抱えて大変だよ。
最初はこちらから連絡をしていたし、仕事も手伝いに行っていたけど、家族のために働いているとはいえど、勝手すぎないかとプチっと何かが切れました。
今までは夫の帰りを期待して、育児を手伝ってくれることを期待してスケジュールを組んでいた。
でも、もう期待するのはやめよう。
すべてを一人で回すべく、早めのお風呂に変更。
子どもの着替え、お風呂掃除をこなしたら、寝床を整え、ご飯を作り、食べている最中に洗濯機を回し、寝るまでに干して子どもと一緒に寝落ち。
健康的!
キッチンやお風呂の片付けも先送りにすると溜まる一方なので、なるべくこまめにやることでなんとか生活を回したりしていた。
もうバッタバタ。
7歳、2歳を抱えてのフル家事は辛いけど、長男が少し頼もしくも思えることも。
並行して事業改善を検討。
ワンオペのさなか、夫の事業状況を改善できないかと策をめぐらせ。
夫は一人親方のようなものなので、どんなに頑張っても一馬力。
義母や私が手伝うことで効率を上げることは多少はできるけれど、売り上げを伸ばすには限界がある。
だから固定費を削れないか、とことん考えました。
すでにある程度の削減はやっていたので、行きついた結果が
「専従者給与を削る」でした。
専従者給与とパートの掛け持ちは基本的にはNG。
自営業の節税の鉄板・専従者給与に我が家は税金がかからない目安の年間100万円程度を捻出している。
色んな説や捉え方があるけど専従者給与を経費として計上している以上、
「その事業に専ら従ずる必要がある」のでパートの掛け持ちは基本的にNG。
青色事業専従者給与として認められる要件は、次のとおりです。
(1)青色事業専従者に支払われた給与であること。
青色事業専従者とは、次の要件のいずれにも該当する人をいいます。
イ 青色申告者と生計を一にする配偶者その他の親族であること。
ロ その年の12月31日現在で年齢が15歳以上であること。
ハ その年を通じて6か月を超える期間(一定の場合には事業に従事することができる期間の2分の1を超える期間)、その青色申告者の営む事業に専ら従事していること。
(2)「青色事業専従者給与に関する届出書」を納税地の所轄税務署長に提出していること。
国税庁HPより
専従者のままの兼業はNGなので、メイン:パート + 時々経理(ただ働き)というスタイルに変更。
- 専従者給与を削ることで100万円現金が残る予定
- パート収入で100万円ほどの現金収入
- 節税効果は薄れ、税金は若干増える見込みだが、パート先で社会保険に入れるため国保の負担が減り、厚生年金にも加入できる
社会保険をつけるためには、
週20時間(1日5時間×週4)の勤務が必要
かつ、
子どもの予定を優先するのは大変だけど
フルタイムで働いてるママさん、本当に尊敬します。
私も社会からの孤立の払拭や自分で稼ぐことの喜びをまた感じることができる!
ストレスや疲れも増えるだろうけど、家の中で悶々としているよりよっぽどいいと思って転職活動を開始。
こういう時の自分の行動の速さに驚く。
現金収入を増やすために外で働きます。
とだけ夫に伝え、就職活動を開始。(ケンカ中だからね)
育児優先が最低条件
仕事を探し始めてすぐのころ受けた会社で、どうしても金曜日の30分だけ長男が帰ってくるのに間に合わない条件の会社があり、夫に相談。
自営業だし、月~土曜は100%私が子どもを見ているので金曜日だけ一旦家に戻れないかお願いしてみたところ、(工場から自宅は15分ほど)
(この間もずっとケンカ中。)
たかだか100万のために俺がそこまでせないかんと?(言い方強め)
とのこと。
あぁ、そう来るのか。
子育てって協力してするものじゃないのかい。
保育園にパパがお迎えに来ているおうちを見るとうらやましく思う。(事情は色々なんだろうけど)
次男の妊娠中、破水して35週だったので大きな病院に救急車で搬送され、これから帝王切開手術という時。
「ご主人が来るのを待ちましょう」と看護師さんに言われた後、仕事に現場に行っている夫が「俺が行かないかんと?」と言い放った思い出がよみがえる。(他に誰が来るんかい!)
私の中で「もう頼らない」という気持ちが固まりしました。(もう意地)
それから、長男が帰ってくる時間を最優先として14時までの勤務ができる会社を探し無事合格。(車で5分)
長期休暇は10時から放課後デイに行ってもらうのですが、勤務も10時からにしてもらえそう。
経理とパートのダブルワークで次男の保育園は継続できるはず
なので、帰宅後は16時まで経理をしたり、ブログを書く予定。
結婚して10年。これから夫婦関係は改善できるのか。
仕事が慣れるまではバタバタしそうです。
まとめ
自営業妻は
- 節税対策優先で専従者になるのが効果的
- 家族への給料を経費にできるメリットは大きい
と思います。
でも、
- 現金収入を増やしたい
- 家族と適度な距離を持ちたい
- 自分の仕事をもって人生を充実させたい
など、自営業妻に限界を感じている方は外に働きに出て自分の世界を広げたほうがいいと私は思います。
一旦外に出てみて、ダメならいつだって戻れるしね!
自営業は年金・国保など税金負担が大いけれど、扶養の概念はないので妻が会社勤めする時に扶養内で働く必要もないので、どんどん外に出てどんどん稼げばいいと思います。どんどん働いて適度に節税しつつ、税金を払おう!
私は子どもが小さいうちは専従者のメリットを享受してきたけど、これからはパート + 副業(ブログ)でどんどん稼ぐぞ!という方に舵を切りました。
ブログの書き方も一から勉強中です。
- 職場で人と接するのは楽しい(嫌な人が少なくて職場に恵まれました)
- 自宅にずっといることで凝り固まっていた思考がほぐれてきたと感じる
- 今日はこれだけ稼いだと実感できてモチベーションにつながる
身体を使う仕事なので、正直疲れは溜まっているけど慣れたらもう少し変わってくると思うので、焦らず続けてみようと思います。
子どもが成長するにつれて働き方も変わっていくと思いますが、夫の都合を優先するだけの自分は卒業し、自分の人生も楽しいみたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
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