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発達障害のある家族が毎日同じ服しか着ないことで困っていませんか?
昨今、ミニマリストブームで私服をあえて減らす方も増えていますが、
- あえて同じ服を選んでいること(数を減らす)
- 同じ服しか選べないこと
は全く別物です。
我が家の長男は自閉症スペクトラム障害(ASD)で3歳ごろから洋服のこだわりが顕著になり始めました。
そんな長男の同じ服しか着ない問題の解決までの道のりをお伝えします。
長男の発達障害について
- 知的障害はなし、IQやや高めだけど説明が伝わりにくい
- 相手の気持ちを想像するのが苦手(誰しも言葉に出さない気持ちがあることがわかっていない)
- 言われないことは気づかない
- 自分の気持ちや都合は強く主張
- アドバイスは素直に聞けない
- 絵や工作が得意
- 現在は小学校の支援学級(情緒)に在籍
- 「こだわりが強い」というより「執着が強い」という印象
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洋服のこだわりは3歳頃から
夏から秋、春から秋になると長袖 ⇔ 半袖への移行がすんなりいきません。
暑くたって構わないの一点張り。
幼稚園は制服だったので登園時は困りませんでしたが、帰ってきてからはいつも同じ服でした。
半袖は何種類かバリエーションはあったものの、なぜか長袖はワンパターンになることが多かったです。
小学校に入ってからも、夏はまだよかったのですが、秋頃から同じ洋服のみになっていました。
「違う服もたまには着てみたら?」「また同じ服って思われるよ」
とか声かけしてみても、
これがいいの!
の一点張り。
ミニマリストならまだいいのだけど、洋服以外は手放せないジャイアンです。
我が家は夜洗濯、室内干しで朝には乾くため清潔さは保ててるから、毎朝言い争いになるのに疲れて放任していました。
日中洗濯すれば前日の服はないので、そうすることも考えましたが…。
いつか自分が気にするようになるまで、こちらが何を言っても仕方ないかと思って諦めていました。
ズボンがヨレヨレになり、療育の先生に相談。
3ヶ月以上、毎日洗ってはいるけど毎日同じ服だから、ズボンもヨレヨレ。
背が伸びたこともあり、座ると7部丈状態になってきました。
みっともないなと感じるけど、何を言っても聞きません。
週1で通っている療育の作業療法士の先生に相談しようと思っていたら、先生の方から
「洋服のこだわりとかありませんか?」
と聞いてくれて神様!!!と思いました。
毎朝もめたりすることも伝え、先生から話をしてもらえることになりました。
解決策:絵に描いて説明すると伝わりやすい
先生が描いてくれた絵です。
友達は「おはよう」って口では言ってるけど、「また同じ服だ」「洗ってないのかな」「汚いから遊ぶのやめよう」などの洗濯事情を知らない友達がどう思っているかというのを絵で説明。
すると
「やばいね、僕…」
と言ったらしいのです。
どうすればいいと思う?と聞かれ、「毎日同じ服を着ない」と自分で答えを導き出したらしいのです。
先生、ありがとうございます!!!
口で説明するだけでは理解が難しいと実感
このやりとりを聞いて、今まで何度も同じような話を家でしてきたけど、口で説明するだけだと理解できないんだなぁと改めて思いました。
興味があることへの知識はすごいし、ボキャブラリーも同じくらいの子に比べるとかなり多い長男。
だから賢いと勘違いされやすいのですが、理解力は低くすごくアンバランスさを感じました。
まとめ:違う服は着ていけたのか?
療育先で話をしてもらってから約1週間。
毎日違う服を着ていけています!!!
冬は上着を着たまま授業を受けるらしいので、同じズボンだと同じ服に見られるとは思いますが、違うズボンもはけるようになりました。
上下3パターン準備しています。
「回りからの目」を意識できない長男には絵にかいて説明するのが効果的でした。
絵を描く余裕がないこともありますが、なるべく取り入れていきたいです。
おまけ:靴下は感覚過敏で問題が残る
足裏が敏感なようで、靴下は履きなれたものしか履きません。
同じ黒の靴下を3足用意していますが、必ず昨日履いていたものを履こうとします(洗濯済)。
靴下は消耗品なので、毎日履いていると穴が開くのも早く…。
穴が開いては新しい靴下を拒んで朝から大騒ぎ…という問題は残っています。
おすすめの靴下やいい解決策があれば教えていただきたいです。
親のこだわりを捨てることも必要
子どもが同じ服ばかり着ていると
- みっともないと感じる
- (親が)恥ずかしい
- 違う服も着てほしい
という気持ちばかり持ってしまいますが、
発達障害のある子がその服にこだわるのには
- 感覚過敏でピッタリした服が苦手、肌触りのよい服しか着れない
- 好きな服だと安心する
など色んな理由があります。
長男も違う服を着ていける時期もありますが、また同じ服ばかりになってしまう時期もあります。
違う服を着てほしいという親のこだわりを捨てて、こだわりを許容してあげることも必要だなと思います。
参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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